ウルガイア(Ulgaia)は、何処かに存在する謎に満ちた地である。 ちなみに当地で使用されている言語は、英語。 文化や文明レベルなどは我々が言うところの『西洋ファンタジー世界』と呼ばれるものに近いが、魔法は無く我々の住む世界と同様にモンスターや亜人も存在しない。 また各地に点在する古代遺跡は異質さが際立ち、どこか古代ギリシア的な趣きもある。 世界の中央には大陸(島)が存在し、基本的にはこの大陸そのものをウルガイアと呼ぶ。周囲は完全に海で囲まれ、海の向こうに何があるのかは全く不明。 人の住む街は大陸のほぼ南半分のみに集中しており、約8万人が住む王都ルビースローンをはじめ、各都市合わせて約百万人の人間が住んでいると推定される。住人は白人がほとんどであるが、《ストレンジャー》と呼ばれる来訪者が大陸中央の湖《グレートインパウンド》の岸に流れ着くことがあり、そうした人々には白人以外も含まれることが多い。 気候は温暖で良好、植物も豊かな楽園だが日没が無く、日々太陽が日蝕のように欠けていき暗くなることで夜が訪れる。夜の間は欠けきった太陽が空に浮かんだまま、皆既月蝕のように赤黒い円の姿になる。また太陽はゆっくりと南北に移動して一年に一往復しており、同じ大陸内でも地域によって異なる季節が訪れるようだ。 この奇妙な太陽こそがこの世界の最大の特徴であり、また謎でもある。 気象条件が良いと東西南北・四方の彼方に、天を突く途方もなく巨大な白い《神》の姿が見られることがある。この《神》は一見すると静止しているようだが、実は季節によって少しずつ異なった姿勢に変化しており、悠久の時を生きる人智を超えた巨大な存在が緩やかに動いているものと解釈されている。誰が名付けたのか定かではないが、東の神はヴァユ(Vayu)、西の神はアパス(Apas)、南の神はテジャス(Tejas)、北の神はプリティヴィ(Prthivi)と呼ばれ、それぞれが違った姿をしている。 (2026.1.11)