ついに、第一部『Little Skimmer Lulue』の主要な舞台となるグロウストンの街をビジュアル化。
特に祭りの夜の風景(こちらにあります)は物語の冒頭で描かれるところですが、このシーンのイメージは今から約30年前(!)、ルル誕生とほぼ同時に構想ができており、こうした難易度の高い絵を描くことは当時(恐らく今も)無理だったので、形になったことは本当に感無量です。これも全て、AIのお陰ですね。
AIによる作品作りに関してはまだまだ賛否両論ありますが、はっきり言って制作の現場にAIが入り込む流れはもう止められないと思いますし、私は成果物の主たる構成要素に著作権的・意匠的な問題が無ければ活用するべきという考えなので、遠慮無く使わせていただいています。
ここ半年くらいで飛躍的に賢くなったとは言え自由度はまだまだ低く、イメージに沿ったビジュアルを出すプロンプト作りには四苦八苦しますが、自分で絵を描いていたスキルも生かして手描きの修正で色々足したり引いたりしながら、とにかく一枚一枚無理矢理、力技でねじ伏せて完成させているという感じです。
AIは、まだ2Dの絵から3D的に地形や物体の形を正確に捉えることが出来ません。 例えば、Gemini氏はいまだにルルの短剣の正確な形を把握してくれません。(苦笑)
▲設定書(手描き)の柄頭をよく見てください。
そのため、特に今回のように画面内に要素の多い風景画をイメージ通りに仕上げるのは至難の業なんです。 しかしまずは一枚出来てしまえばしめたもの。それを足がかりに工夫して作り込んでいくことが出来るので、この先は最初の時ほど苦労せずに作画していけると思います。 その意味で、0を1にした今回の作業の意義は非常に大きかったです。
ちなみに私は、プロットや本編の文章(この文章も)には一切AIを使わず、100%自分の手で書いています。
昔からそうでしたが、私にとって絵は創作の本命ではなく、物語を表現するための小道具の一つなのです。 こう言うと絵に命を賭けている方々に怒られそうですが、親しい人には昔から言っているとおり、私はもともと絵というより漫画やアニメを作りたい人間で、ストーリーテラーであって絵師ではないので・・・
気付けば絵も40年近くチマチマ描いていますが(マンガは小学二年の時から描いているので、それよりさらに…)、それは単に誰もやってくれる人が居ないから自分でやっていたというだけで、自分の作風というか手癖がそもそも嫌いでしたし、筆もめっぽう遅いですし、いろいろと限界を感じてしまい、大きく壁を超えるにはもうAIに頼るしかないという状況だったんですよね。
さて、こんな作業もやっていますが現在私は、(ラストは決まっているもののまだディテールが見えずぼんやりしている)ルル編(第一部)のプロットを書き上げることに最大の力を注いでいます。
何はともあれ本編を出さないことには始まらないので、漫画や動画でのメディア展開は横に置いてまずは原作小説の形で出そうと準備を進めていて、今回の一連のビジュアル化はその一環です。本サイトでの公開ではしっかりとした挿絵を入れたいですし、それ以外にも世界観に浸っていただけるイメージビジュアルをたっぷり用意しておきたいので。
脚本形式のプロットだけで現在90,000文字を超えているのですが(汗)、とにかくまずはこれをきちんと書き上げることですね。終盤に向けて盛り上がってきているところなので、もうひと頑張りです。
令和8年1月9日 緋音