ウルガイア大陸の最南端に近い街、グロウストン。 ここでとある宝石店に住み込み、働きながら暮らす少女がいた。 少女の名は、ルル。
ある日彼女は、叔母で店主のダイナから難題を押しつけられる。 今日は最も太陽が高く、最も昼が長く暑くなる《光の頂点の日(夏至)》。 街ではこの日の夜、《南天の聖火祭》が行われるのだ。 祭りの間にカゴ一杯のアクセサリーを全部売りさばくことが、叔母からルルに与えられた仕事だった。
夕方になりしぶしぶ街に出るルルだったが、案の定全く売れずに四苦八苦。 挙げ句、祭りを楽しむ少年少女に幼子扱いされ癇癪を起こし、喧嘩してしまう始末。
途方に暮れたルルは売り子を諦め、かつて本業だった《スキマー》の技で売り上げを稼ごうと決意する。 折しも、裕福そうな旅人姿のフードの男がルルの目に止まった。 ルルはその男にまるで吸い寄せられるように導かれ、男の腰から革袋を盗み取る。
しかしそのフードの男は、実はしばらく前から別の4人組につけ狙われていた。
革袋がスリ取られるのを見たその黒ずくめの男たちは、ルルに近づきそれを渡せと迫る。 ルルが断ると、彼らは剣を抜き力づくで奪おうとしてきた。 せっかくの戦果を奪われてなるものかと、ルルは母の形見で肌身離さず大切にしている愛用の短剣で応戦。実は彼女は、短剣を使わせれば並ぶ者のないほどの達人なのだ。
だが彼らは、そのルルをも凌ぐ猛者たちだった ―――。
この物語の正式版は、近日中に当サイトにて小説の形で公開します。現在鋭意執筆中。少々お待ちください!